1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:06:47.77 ID:kUgYnxlM0
最近身の回りも落ち着いてきて、
仕事も終わり一人発泡酒してたら

http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1316689607/
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:06:47.77 ID:kUgYnxlM0
なんか書きたくなったので
今回の震災で亡くなった親友との思い出を書いていこうと思う

オチも何もないけど、書いてこうと思う

酒飲めないからすでに若干頭いてぇ…

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:12:16.10 ID:kUgYnxlM0
俺は生まれも育ちも関東boy

ていうか親友と言ってるけど
親友久保が俺の事を親友と思ってたかはわからんが、
少なくとも俺にとっては親友なのでそう書かせてもらったw
親友って思ってなかったらごめんw

俺んちは酒屋で、家族はじいちゃん、
ばぁちゃん、親父、お袋、そして俺の5人

親父もお袋もめちゃくちゃ元気で陽気だから
俺の家は近所でも知られた陽気な家族だった

そんな家庭に育ったから俺は
当然のようにお調子者の馬鹿なガキに育った

そんな俺と久保と出会ったのは中学に進学してから

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:15:48.10 ID:hQKKVqCy0
いつ死神出てくる?

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:19:19.75 ID:kUgYnxlM0
>>6
残念ながら死神さんは出てこないんだ


違う小学校だった久保と中学入学で
同じクラスになり、俺らは席が前後だった

久保は野球やってたんだけど
サッカー漫画のシュートが好きで、
学校に本を持ってきて俺に貸してくれた
ちなみに仮名を久保にしたのはなんとなくそこからとった

そこから俺と久保は仲良くなっていつもつるむようになった

久保は佐藤健に似てる感じのイケメンで、
すごい優しいやつなんだが、それでいてノリもよくて
俺らと悪いことも色々やって先生によく叱られてた

ちなみに中学から大人の動画を好んでた俺に対し、
久保はくすぐりとか運動会とかそういうのが好きな異端児だった

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:24:05.59 ID:FRN+40VM0
本もそうだけど、
久保とは最初から仲良かったわけではなく、
仲を深めるちょっとしたきっかけがあった

ある日俺がいつものように屋上で寝そべってると、
久保が話しかけてきたんだ

「横いいかな?」喋ったこともない奴が
急に話しかけてきたから正直俺はビックリした

話を聞いてみると久保は坂の上の大きな屋敷の子息で、
生まれつき体が弱くて外に遊びに出れず、
友達もあまりいないらしかった

「今度うちの別荘で僕の誕生日会をするんだ。
よかったら来てよ」そう行って久保は
俺に一枚の紙を渡して去っていった

紙にはこう書いてあった
「久保淳太誕生日会恒例 双子島謎解き館へのご招待 
優勝賞金はなんと10億円相当の金塊」

成績は悪いけど、
頭にはちょっと自信があった俺は参加することにしたんだ。

なぜか賞金に目が眩んだ幼なじみの美雪もついてきたけど。

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:27:30.21 ID:kUgYnxlM0
書きたくなって書いちゃってる
自己満以外の何物でもないので
久保には申し訳なく思ってる

そんな久保と2人で帰ってた中2の夏

俺「あー、今日も疲れた」

久保「・・・うん」

俺「ん?なんか元気なくね?」

久保「・・・」

俺「え、どうした?なんかあった?」

久保「・・・ちょっと1に聞いてもらいたいことがあるんだけど・・・」

俺「おぅ、全然いいぜ!どうした?まさか好きな子でもできた?w」

久保「・・・うん」

俺「うぇ・・・まじで?」

今までそんな様子を微塵も見せてなかったから驚いた

話を聞くと久保が好きなのは一つ上のテニス部の
稲森さんって人で、俺はよく部活をサボって
女子テニス部を覗いてたんだが、稲森さんは
かなり可愛い人で俺の頭のフォルダに入ってたから全然しってた

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:30:09.10 ID:ncHkpOsB0
>>1のスペック

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:34:50.98 ID:kUgYnxlM0
>>19
26♂
高卒酒屋
フツメンであってほしい


稲森さんは俺らの学年でもそこそこ人気があったし、
サッカー部の先輩もつい何週間か前に
撃沈してたのでかなり手強い相手だった

だけど久保の初恋をなんとか実らせてやりたい(面白半分)
ってことでそこから俺と久保の稲森大作戦が始まった・・・
のだが、この作戦は最悪の結末を迎える

まぁ作戦といっても大したことはしてないが・・・
知ってる先輩の力やテニス部のやつらの力なんかを
借りながら徐々に稲森さんに近づいて、
なんとか話せるくらいの関係にはなったんだ

この時点で俺は稲森さんがかなりの糞オンナで
ちょいDQN風味だということは把握していたが、
盲目になっている久保にはそれがわかってなかった

内心稲森さんはやめといたほうが…と思っていたが
友の心情を思えば言い出せず、とうとう久保は俺に
内緒でラブレターを稲森さんの下駄箱に入れるという暴挙にでる

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:36:47.05 ID:OXG1oD+r0
どうもいいから死んだときのことkwsk

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:40:42.59 ID:kUgYnxlM0
>>23
出来れば順を追って書いてきたいのでスマヌ…


ある朝、
俺が登校すると昇降口あたりで稲森さんと
稲森さんと仲がいいDQNグループが目に入った

稲森さんはこのくらいの時間に登校してるんだなぁとか
DQNどもがいるから挨拶できねぇとか考えて
稲森さんのほうみてたら事件はおこった

稲森「ん、これなんだろ??」

DQN女「なになに?えっ!?コレってラブレターじゃない!?www」

稲森「えっ、そうなのかなぁ」

DQN男「なに?ラブレター?俺が読んでやるよwww」

そういうとDQN男はラブレターらしきものを
稲森さんから取り上げて声に出して読み出した

俺はスルーしてその場を後にしようと歩き出した

DQN男「…です。それでは返事待ってます。
     久保wwwwだってwww」



久保!?

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:45:03.43 ID:kUgYnxlM0
あのラブレターって久保の!?

ビックリして振り返ったら稲森さんは
半笑いのバカにした感じで笑ってて、
DQNどもと三年の教室の方へあがってった

登校する人が多い時間帯だったし、
結構な人が久保のラブレターを聞いてた

当然ソッコーで久保ラブレター事件は広まって、
ラブレターにいたっては三年の廊下に張り出してあるって話だった

久保は「…ははは、マジでカッコ悪いな、俺」とか
気丈にも笑ってたけど、ショックなのは痛いほど伝わってきた

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:50:25.87 ID:nCVyje5c0
続き早く!

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:52:03.34 ID:kUgYnxlM0
遅くてスマヌ

そんな久保を見てるとあのDQNどもと
稲森さんに対する怒りがわいてきて、
俺は三年の教室に向かった

途中でもう一人行くといってくれて、
二人で三年の教室前にやってきた

廊下に張ってあったラブレターの前には
ちょっと人だかりができてたけど俺らは
それを無視してそれを剥がして、
DQNどもと稲森さんのクラスに向かった

俺「コレをこんなことにしたのは誰ですか?」

いきなり稲森さんたちの教室に入って、
お怒り口調で言ってしまった

DQN男「はぁ?お前誰?もしかして久保?wwwwww」

俺「違います!ていうかお前がやったのか?」

DQN男「お前?
     おい、誰に向かってそんな事言ってんだ?殺すぞ」

俺「お前みたいなカスはお前で十分だろ。絶対許さねーからな」

DQN男「いきがってんじゃねーよ!マジで殺すぞ!」

こんな感じのやりとりしてたから人も結構集まってきて、
先生もきたから俺らは自分たちの教室にかえされた

久保は笑いながら
「ありがと、俺のために。でももうあの人のことはどうでもいいから、
1ももう気にすんな」って言ってたから、
俺は自分の気持ち抑えて、この件を早く忘れようと努めた

後日、俺と友達がDQNどもにボコボコにされたのは言うまでもない…

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:53:29.54 ID:3X+buZpW0
>>1
日記帳持ってないの?

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 20:59:10.08 ID:kUgYnxlM0
>>30
日記帳?小学校の宿題以来つけたことないぜ


それから恋愛恐怖症になったのか久保から
恋愛したいオーラを感じなくなり、
なんとなく俺らの間じゃ恋愛話はタブーみたいな感じになった

でもそれ以外は前となんら変わらず楽しく平凡に過ごしてた

そんなこんなで中学を卒業して高校へ…

俺も久保も頭のよさは中の中か中の下くらいで、
徒歩圏内でいける中の中くらいの高校に入学した

高校でも久保と同じクラスになった
(結局高校も三年間一緒だった)

俺らの高校には可愛い子が結構いた
高校生になったら彼女つくって
イチャイチャする野心を持った俺には
最高のステージになるはずだった

が、はじめに言っておくが俺には
高校三年間で彼女は出来なかった…

野心家の俺はモテるかもしれないという
幻想を抱き軽音楽部に入部、
一方の久保は帰宅部へ入部した

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 21:05:10.45 ID:kUgYnxlM0
高二の春、
可愛い後輩の部活勧誘に必死になっていた俺と、
相変わらず女っ気なしの久保

その日もいつものように学食で飯を食ってたが、
みんな用事やらでその日は久保と2人だった

久保「そういえば1、可愛い一年生にしつこく
   アタックしてるみたいじゃん?w」

ビックリした…久保がこの程度のレベルでも
恋愛関係の話をすることはあの件以来なかった

俺「お、おう!そうなんだ。でもなかなか上手くいかなくてさ」

久保「そうなんだ?上手くいけばいいな」

俺「おう!まぁ、まだまだこれからっしょ」

この後はいつもの他愛もない会話に終始したが、
なんか久保の心境に変化があったのかと思った

まさか新たな恋か!?

でも結構久保といつも一緒にいたけど、
何かそれっぽい事もなかった

でもあんな事を言うなんて何かあるはず…
多分放課後に俺が部活に行ってから何かあるはず…

結構サボってた部活をその日もサボって
俺はストーカーみたいに久保を追うことにした

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 21:10:09.24 ID:kUgYnxlM0
最初久保は教室で友達とだべってたんだけど、
少しすると教室を出て歩き出した

教室のベランダに潜伏してた俺はすぐさま後を追った

久保は図書室に入っていった

図書室…中学からの付き合いだが、
久保が図書室にいったのを見たことなんてない

これは図書室に何かある…
俺は図書室のもう一つのドアからこっそり侵入した
(隣の教室と繋がってて奥にあって久保側からじゃ見つからない)


どこにいるかなと捜してると机に座ってる久保を発見!

・・・んっ!?

隣に女の子が座ってる・・・!?

なんだ、あいつ、なにしてるんだ・・・

ストーカーの俺はもうちょっと接近して女の子が誰か確認した

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 21:16:18.09 ID:kUgYnxlM0
・・・・!?

あれはウチのクラスの新垣ちゃんだ
なんで新垣ちゃんと久保が二人で図書室に!?

新垣ちゃんは仮名の通りガッキーに似ていて、
頭も運動神経もめちゃくちゃ良くて、
誰にでも気さくで優しくて、
さらに家が金持ちらしくお嬢様なまさに天使だった

そんな新垣ちゃんは当然モテモテだった

でも彼氏はいないっぽくて、
話せば「あんまり恋愛とか興味ないんだよねw」という始末

俺が知ってるだけでも当時10人くらい撃沈してた
俺も久保も新垣ちゃんとは
普通のクラスメイト以外の何者でもなかった
ていうか高嶺の花すぎて俺は恋愛対象にもなってなかった

そんな新垣ちゃんと二人っきりで久保は何をしてるんだ!?

会話は微妙に聞こえるが何言ってるかほぼわからない
けどなんかほんわかな会話をしてるっぽかった

会話を聞きたいがこれ以上近寄ったらバレるので、
とりあえず手前にあった
女の子の成長に関する本を立ち読みしてた
ちょっと時間が経って、気づけば図書室は新垣ちゃん、
久保、そして俺だけになってた

熟読してた本を置いてこれからどうしようかと
考えてた時に図書室に怒号が響いた

新垣「ねぇ!なんでこんなのもできないの!?馬鹿!」

えっ!?

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 21:22:20.16 ID:kUgYnxlM0
久保「あ、ごめん…」

新垣「もー!
   手伝いの癖に仕事増やさないでよ!本当使えない!」

新垣「馬鹿なりに考えてやってよ!馬鹿」

久保「ごめん」



なんだコレは!?

天使のような新垣ちゃんはこんな汚い言葉や
キツい事を言うキャラじゃないし、
普通のクラスメイトなはずの久保が
なんであんなに言われてるんだ…

謎すぎて暫く混乱してたが、
図書室に誰もいなくなったのと
声のボリュームが上がったから
会話はさっきより聞こえてきた

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 21:27:09.86 ID:kUgYnxlM0
新垣「もう、じゃあこっちやって」

久保「はい」

新垣「今度ミスったら許さないから」

久保「・・・」

新垣「返事!」

久保「はい!」

どうしてこうなったかはわからないが、
とにかくこの二人の間にはとてつもない何かがある…

でも新垣ちゃんのあまりの変貌ぶりに
ビビった俺はとりあえず図書室を脱出した

あの二人の関係について気になって
夜もなかなか寝付けなかったので次の日、
それとなく久保に聞いてみることに

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/09/22(木) 21:33:25.91 ID:kUgYnxlM0
俺「後輩の件だけど、なかなか上手くいかねー」

久保「まぁ、時間はめちゃくちゃあるし、焦らずやればいいじゃん」

俺「まぁ、そうだな。ていうかそういう
  久保はまだ好きな子とかいないの?」

久保「俺…いないよ」

俺「そっかぁ、でもせっかくの高校生活だし久保も彼女つくろうぜw」

久保「んー、まぁそうだな。気が向いたら考えるよ」

俺「彼女が新垣ちゃんみたいな子だったら最高なのになぁ」

久保「…あ、うん、そ、そうだね」

やっぱりなんか怪しい…この後、
新垣ちゃんの話題を振ってもなんとかごまかして
次の話題にいこうとするので、思い切って言った

俺「久保、悪いんだけど、俺、昨日図書室にいたんだ」

久保「えっ!?図書室!?いつから!?」

俺「お前が図書室に入っていってから」

久保「ちょ、図書室でなにしてたんだよ!?」

俺「昨日久保がいきなり恋愛話するから驚いて、
  何かあったんじゃないかと思って放課後つけてた」

久保「え、ちょ、え…」

俺「そしたら新垣ちゃんとお前を発見した。
  そして誰もいなくなったあとの新垣ちゃんの豹変ぶりを見た。
  怖くなってソッコー帰った。何かあった?」

久保「・・・・・とりあえず昼休みに屋上で話す」

俺「リョーカイ」

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