295:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/12(月) 23:23:42.63 ID:C73jG/nL0
二日目。 
俺はシフトもないのにギャラリーの隅っこで
体育座りしたりフラフラしたり 
アイス食ったりして時間を潰していた。 
やるせない気持ちでいっぱいだった。 

きっといつかアイツが来る…。 
すると、ギャラリーの奥で
ぼんやりしていた俺を呼ぶ声があった。

http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1323617346/
298:名も無き被検体774号+2011/12/12(月) 23:32:13.62 ID:0sUgdEzMO
>>293 
おまえ何が言いたいんだ? 

ムリヤリされたらましてや高校生だったら 
女だろうが男だろうが力があろうが無かろうが恐怖で何も抵抗できなくなるもなるだろうよ

299:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/12(月) 23:32:36.58 ID:C73jG/nL0
部活の女子「ちょっと〜華丸の彼女とか言う人きてるよ〜」 
は? 
そこには美保が立っていた。 
俺は流石に怒った。
普段からビビリだけど。 

俺「お前がいつ俺の彼女になったんだ!?」 
俺「そに子に何を言った!?正直に言え!!」 

もう全力だった。
でも声は震えてたと思う。 
美保「いや…別に華丸はわたしの彼氏だから、近寄るなってカンジに…」 
美保「まあ、そりゃぁ嘘ついたけどね」

301:名も無き被検体774号+2011/12/12(月) 23:34:51.25 ID:g3IK/tkJ0
最低な女だ…

306:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/12(月) 23:39:23.82 ID:C73jG/nL0
俺「もう…分かった…。
もう二度と俺の前に現れないでくれ… 
お前も俺も、
関わったら良い事ないんだよ。分かるだろ?」 
美保「でも、わたしはそれでも…」 
俺「その気持ちだけでいいから…
俺たちはダメなんだ、ごめん」 

どれくらいの時間、
何を話しただろう。 
美保も案外悟ったのか、
俺が予想を逸して怒っていたからか、 
静かになって帰っていった。 

とてつもないエネルギーを使った気がした。

307:名も無き被検体774号+2011/12/12(月) 23:40:13.06 ID:JxVcGDUM0
>>298 
なにも抵抗できないって
抵抗したって書いてあるじゃないか 
それでかなわないってどんな運動部だよ 
信じられないんだが

309:名も無き被検体774号+2011/12/12(月) 23:43:12.12 ID:V7u3SwGI0
>>307 
お前が信じられなくても、
当人がトラウマになるぐらい
キツイ出来事だったんだ。 
察しろよ。掘り返すなよ。

310:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/12(月) 23:45:44.41 ID:C73jG/nL0
>>307 あんまり深くは
書くとあれかもしれないんだけど、 
押し倒された時に
壁に背中を打ち付けて凄いむせたんだ。
んでその間に彼女はコンパス持ってきて
すげえ振り回し始めた。 
あと、正直凄い怖かった。
叫びまくってたからね、
この世のものじゃない感じ。

311:名も無き被検体774号+2011/12/12(月) 23:48:41.16 ID:dXnXFJs0O
>>310 
1‥‥‥(´;ω;`) 

313:名も無き被検体774号+2011/12/12(月) 23:50:03.15 ID:JxVcGDUM0
>>310 
ああ そういう凶器と狂気があったのなら納得できるわ 

女に押し倒されたくらいで怯みきって動かなくなるような男が存在するのかと疑問に思っただけ 

314:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/12(月) 23:53:59.69 ID:C73jG/nL0
全身全霊で美保を追い返した俺は、
なぜだか泣きそうになった。 
どうしたらいい? 

そに子はもう2度と
戻ってこないんじゃないかとも思った。 
そに子に戻ってきてもらうためには、
過去のことも、全部話さなければならないと思った。 
話したところで信じてもらえるだろうか…? 
離れたそに子の心を戻すためには、 
やっぱり板尾の協力は絶対必要だった。 

幸い、板尾とそに子は面識もあったし、
普段からそに子に板尾の話をよくしていた。

315:名も無き被検体774号+2011/12/12(月) 23:55:26.19 ID:9Cas4Uon0
板尾が素晴らしいな 
こんな友達欲しいと思うマジで

319:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:03:44.02 ID:i8RmR7sP0
それからしばらくしてから、
俺はそに子に電話をした。 
もうすぐ入学式とかも近い頃だったろうか。
なんとか入学式は 
笑顔で一緒に過ごしたかった。 

俺はそに子をファミレスに呼び出した。
会って話すのが一番だと思った。 
そこには板尾と、もうひとり、
高校時代のクラスメイトである市原を呼び出した。 
(彼は市原隼人に似ているので) 
市原は板尾以外にトラウマのことや
俺が絵を描いている経緯など
唯一知っている友人だった。

321:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:08:21.20 ID:i8RmR7sP0
この市原、
なぜ今になって登場するのかと言うと、 
特にストーリーに深い絡みはなかったからだ。 
彼は絵を描かないし、
そに子や板尾との絡みもない。 

この話のあいだにも
俺は彼の家に泊まったり鍋を食べたり
彼の自転車をパンクさせたりと 
色々やらかしている。 
でもそんな彼は
東大で研究者を目指しているという
ナイスガイなのである。

322:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 00:11:34.01 ID:Y/3lvRKp0
市原かっけぇwwww 
ってか寝れねええええ

323:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:11:56.03 ID:i8RmR7sP0
さらに、男だけで集まってみて、 
板尾「いや、女の子一人に対して男3人もいたらビビるだろ…」 
俺「あー…」 

かくして市原は近所のゲーセンに
格ゲーをやりに行ったのであった。 
真面目な話、
当日集まるまで気付かなかった。 
市原本当にすまない。

327:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:17:03.35 ID:i8RmR7sP0
そして俺は、板尾と一緒に
誠心誠意そに子に伝えた。 
全て話した。 
正直、この話自体するのもキツイのだが、
女の子に伝えるというのも辛かった。 

なんというか、板尾がいるおかげで
話に説得力が出たと思う。 

板尾「俺も相談を受けて…」 
板尾がそう言う度に
そに子は目に涙を浮かべた。

328:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:19:44.06 ID:i8RmR7sP0
そに子「ごめん…わたしそういう事全然知らなくて… 
ひどいことした…ごめんね…」 
そに子は案の定泣いてしまったのだけど、 
何より誤解が解けて、本当に安心した。 

全てを話すことが出来て、
新しく心強い味方ができたな、とも思えた。 
俺にとってそに子は
ますますかけがえの無い存在になった。

329:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:22:44.68 ID:i8RmR7sP0
店を出る。市原を呼び出す。 
市原「もう終わったの?キスした?キスした?」 
東大生だけどまったく空気は読まない市原。 

すると、 
板尾「まあなんだ…お前もしっかり決めとけよw」 
板尾がニヤニヤして言った。 
市原もニヤニヤしだす。

331:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 00:25:15.09 ID:NL0cAPG6O
市原可愛いなwwwww 
そに子の誤解が解けて本当に良かった

333:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:25:29.42 ID:i8RmR7sP0
俺「あのそに子さん…」 
するとそに子はハッとしたようにこちらを見る。 
両者ともに顔面真っ赤だったろう。 
そに子「はい…」 

俺「好きです、付き合ってください…」 

そに子「はい、よろしくお願いします。」

335:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 00:26:40.50 ID:1DnG3Tnb0
きたあああ!

338:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 00:37:56.82 ID:Swn2+L5g0
>>333 
きたー!!!! 
てか、やっと追い付いた! 

長い話だといつもは軽く読み流すんだけと、
こんなに丁寧に読んだのは初めてかも。 
すごく読みやすいし興味深いです。 
見てるから頑張って!

340:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:41:07.25 ID:ffWNpI5VO
すまん、ちょっとパソコン落ちてしまったから携帯から。 
名前のトリップが本人証明ってことで。 
パソコンがスタートアップ修復とかになっちゃったからしばし待ってくれ。 
この話はまだまだ続くよ、すまん。

343:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 00:49:48.70 ID:1EaWOpnn0
>この話はまだまだ続くよ、すまん。 

だよなああぁぁぁ。あれで終わるわけないと思ったんだよ、ううぅ〜 
こええよう

344:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:51:45.77 ID:i8RmR7sP0
パソコン復活したよー!みんなごめん。 
そして本当にみんなありがとう。嬉しいよ。 
突然ブラックアウトしてホント焦った。 

この話、まだもうちょっと先が長いけど、お付き合いいただければ。

345:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 00:55:43.46 ID:mdvoHyNT0
>>344 
付き合おう! 
男だけど! 
そに子ちゃんは俺が説得するから 
二番目でもいいから

346:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 00:56:39.81 ID:i8RmR7sP0
キタ!キタ!キタよこれ! 
俺は心の中で連呼した。 

俺はその場でそに子を抱きしめた。 
そに子は小さい声で「ふふ」 
って言った気がした。 

この時、板尾たちはどんな顔をしてたのだろう。 
ただ、市原の「マジかぁ〜…」 
って声は聞こえた気がした。 
一体どんな感情なんだ、その言葉はw

348:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:00:40.31 ID:i8RmR7sP0
初めてまともに好きな人を抱きしめたと思う。 
思えばあの時は有頂天だった。 

板尾も市原も大笑いして
「おめでとう!」って言ってくれた。 
(市原は舌打ち混じりだったが) 
本当に、嬉しかった、本当に。 

でも、この喜びは、すぐにどっかいってしまう。

350:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:03:20.98 ID:Bx0JYEVlO
そに子かわええええ 
市原はなんなんだよ東大生のくせにww 

このままハッピーエンドだよな!…な?

352:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:04:52.04 ID:1EaWOpnn0
正直このまま、めでたしめでたし、で読むの止めたいくらいだ。 
どきどきするわ。

353:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:05:07.29 ID:NL0cAPG6O
ざわ‥ざわ‥

354:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:05:20.19 ID:i8RmR7sP0
そに子の入学式も、
俺はまるで親父のように見に行った。 
それからは幸せな毎日だったと思う。 

そに子は新入生で色々忙しくなるけど、
俺が色々サポートして。 
楽にとれる単位は?なんてよく聞かれた。 

本当に板尾のおかげだったと思う。 

俺は思っていた。 
「ああそう言えば、
去年のコミケで約束した、そに子と一緒に 
板尾の美大に遊び行くって計画、いつやろうかな…」

356:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:08:32.30 ID:i8RmR7sP0
俺は近いうちに行こうと思っていた。 

俺「いつがいいかなあ。」 
板尾「4月のうちは忙しいでしょう。
まあそに子ちゃんも落ち着いたら 
ゆっくり来なよw
美大の中を巡るツアーをしてやんよw」 
俺「まあ言うて俺は何度も行ったことあるがww」 
板尾「まあねっw」

357:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:10:19.93 ID:i8RmR7sP0
この後また俺にとっては辛すぎる事が起きる。 

書くのも正直辛いんだが、頑張るよ。 
これを書くために立てたようなスレだったしね。 

あれは5月のはじめだったろうか。GWだもんな。

360:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:16:14.07 ID:i8RmR7sP0
板尾が、GWに地元の山道で
バイクで自損事故を起こした。 

帰らぬ人になってしまった。 
俺は信じられなかった。
高校の連中からメールやら電話が来る中で、 
俺は段々と事態を飲み込んでいった。 

一体、何が起きているというのか? 
まったく分からなくなった。

361:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:18:20.17 ID:wTv1K6zv0
おいまじかよ・・・

363:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:20:29.44 ID:i8RmR7sP0
故郷の板尾の家に行って、式に出て、
なんとなく何が起きているか分かった。 
嘘だと思った。嘘なら良かったな、本当に。 

俺が信じられないくらい泣きわめくので、
多分周りにいる人ドン引きだっただろう。 
どうしていいか分からなくなった。 
俺はそれから一週間近く家を出なかった。 
何も食えなくなって、
ひげだらけになっていた。

365:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:23:29.02 ID:i8RmR7sP0
思えば、色々な事が脳裏をよぎった。 

一緒に合同誌を出すって約束していたこと。 

そに子と一緒に板尾の美大を巡る予定だったこと。 

そして、板尾にいつか追いつきたかった…… 

すまんダメだ今
俺もボロボロ泣いてる。 
少し遅くなるかも、すおまん

366:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:28:45.40 ID:1EaWOpnn0
無理すんな。待ってっから

367:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:29:10.69 ID:Bx0JYEVlO
ゆっくりで良いぞ

368:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:29:39.98 ID:H08lBggx0
板尾ーーー!! 
俺も悲しい・・・

370:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:32:14.14 ID:i8RmR7sP0
思えば、俺は板尾がいなけれ
ば本当にダメだった 
彼には感謝してもしきれない。 
いや、もう感謝とか
そんなんじゃなかったんだと思う。 

アイツがいなかったら俺は、
どうなっていたんだろう。 
俺は板尾を見返すと同時に
色々恩返しもしたかった。 
いつか、いつか…と。 

そんな存在が
急に目の前から消えてしまった。 
ポッと。突然、なんの前触れもなく。

372:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:38:34.67 ID:i8RmR7sP0
それからしばらくは
夢を見ているかのようだった。 
この歳にして親友を失うとは、
思ってもみなかった。 

スカイプを開いて、
つい板尾にチャットを送りそうになってしまう。 
そうすると、途方もなく虚しくなる。 
これは、今でもたまにやってしまうんだが…

373:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:41:47.03 ID:9zmDXbo5O
辛すぎる

374:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 01:47:29.58 ID:i8RmR7sP0
ふう、みんなありがとう。 
一旦シャワー浴びるから
30分くらい時間空けるね。 
眠い人は寝てください。
付き合ってくれる方はよかったらお願いします。 

見てくれてる人はどれくらいいるんだろ? 
これでやっと全体の半分…
もしかしたらまだ5分の2くらいかもしれない。 
まだ続くけど、よろしくです。

375:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:48:12.57 ID:W8iFGv99I
キツいな。先読みたいけどねよっ 
>>1辛いだろーけど頑張れ!

376:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:49:49.69 ID:1EaWOpnn0
ほい、いっといで。 
もうしばらくは起きてるし

377:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 01:54:09.56 ID:+4uQiR3DO
追いつきました 
が、涙がとまらん…

380:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 02:05:58.36 ID:yWsPPMD60
みてるよー! 
自分も音楽だけどがんばってる。 
続けるって難しいし大事だよな

381:名も無き被検体774号+2011/12/13(火) 02:11:37.54 ID:4thXgNgDO
ゆっくりでも>>1が書き続ける限り見に来るよ、無理はすんな

389:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 02:34:36.70 ID:i8RmR7sP0
戻りました。 
うわあ…みんなありがとう。こんな時間なのに… 
なんとか完結まで持っていけるように頑張ります。 
それじゃ、ぼちぼち再開しますね。

391:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 02:40:16.25 ID:i8RmR7sP0
俺はこの時、本当に人生で一番
落ち込んだ時だったかもしれない。 
そに子いわく、
俺はほとんど笑わなくなったらしい。 

辛くて辛くて、
もちろんそに子に弱音も吐いた。 
そに子は全部受け止めてくれた。 
この時も、そに子の存在は大きかった。 

でも、それ以上に俺を助けてくれた奴がいる。 
それが、市原だった。

393:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 02:45:09.41 ID:i8RmR7sP0
恋人であるそに子が
俺をケアしてくれたのは大きい。 
それは俺にとって本当に生きる支えだった。 

でもこういう時は得てして、
男友達の支えというのも非常に重要だった。 

メシとかを食べる気力を無くしていた俺を、
市原は率先して自分の家に呼んだ。 
そして市原鍋を振舞った。
(白菜と豚肉をごった煮しただけ) 
市原は高校時代3年間クラスを共にした男だった。 

一緒にいると本当に落ち着いたし、楽だった。 
市原の家に行くのは、
自分の実家に帰るような感覚だった。 

394:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 02:56:16.01 ID:i8RmR7sP0
市原の家に行くと、
市原はよくオレに夢を語った。 
市原「俺は獣医学を専攻して、動物の研究をするのさ…」 
俺「へー…それって面白いのか…?」 
市原「面白いとか面白くないとかではないんだよ。それが夢なんだから。」 

夢。よくよく考えたら俺の夢ってなんなんだろうか。

395:華丸 ◆vk8BsG8fow2011/12/13(火) 03:05:18.13 ID:i8RmR7sP0
板尾と夢の話をしたことは一度しかなかった。 
まだまだ19の少年だったから、
目先の事に頭が一杯で、
将来の話をする機会はあまりなかった。 
その時板尾はポロッと言った。 
板尾「俺は美術教師になる、絵の楽しさをダイレクトに伝えられるから」 

俺は夢なんてまったくなかったし、
「すげえなあ」 
くらいで流してしまった気がする。 
夢。美術教師。 

この頃からそんなワードが俺の頭をかすめるようになる。

PickUp!